当たり前なんてことは、ない

こんばんは。
inoha WEDDINGプランナーの神馬でございます。

先日お伝えさせていただいた通り、
そば旬彩 猪之鼻庭は2019年1月5日をもって閉店いたします。
あまりにも突然決まった閉店。11月の終わりのことでした。

真っ先に浮かんできたのは、これまで猪之鼻庭で結婚式を挙げられた皆さんのこと。
自分が結婚式を挙げた場所が、なくなってしまうんです。
どんなに悲しいだろうか、何をして差し上げられるだろうか、と考えました。

閉店までの時間がない中で、私たちにできることはまず皆さまへお伝えすることでした。
これまでのカップルをリストアップして、ひと組ひと組にお手紙をお送りさせていただきました。
料理長の退職、猪之鼻庭が閉店すること、お時間が合えばご来店いただきたいということ、出会えたことへの感謝、
そして、お二人の応援団長であることには変わらないということ。

師走で慌ただしく時間がない中で、私が担当したお客様は今日までに4組いらしてくださいました。
都合が合わず行けないですが、と温かいお言葉をくださったお客様もいました。

せっかくご来店いただけるのだから、可能な限り会いに行こうと決めました。

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小田原から、家族で駆けつけてくださったゆうじさんとじゅんさん。
結婚式の日にお腹の中にいた赤ちゃんもこんなに大きくなりました。

ゆうじさんに
「なんか、好きなバンドが解散するみたいな感じですね。」
と言われました。

私も、ロックバンドが好きなのでよくわかります。
「バンドは生き物だ」なんても言われています。
いつ解散するか、メンバーが脱退するかわからないから悩むくらいなら絶対に見に行け、と。

ここからはだいぶプライベートな話になりますが、私にとって2018年は命について考えることが多い年でした。
年齢も30歳に近づき、自分も含め友人たちの妊娠・出産も増えてきて新たな生命の誕生もたくさん見てきました。

生まれる生命があれば、終える生命もあります。

28歳の友人が、急病で亡くなりました。
高校時代のアルバイト仲間で、よくライブに行ったりおいしいものを食べたりして遊んでいました。
最後に会ったのは、今年のはじめだったかな。
うちでずっとスーファミクラシックのパネポンをやっていました。
当然のように、いつでも会えると思っていました。
持病も何もない、レッドブルとタバコとコーラが大好きな子でした。
7月の末、熱中症だと思って病院に行ったら2日後には意識不明、約3ヶ月の闘病の末、短すぎる人生が終わりました。

28歳の友人の赤ちゃんが、生まれた翌日に亡くなりました。
彼女も、近しい友人です。第二子出産のために産休に入った友人からの誘いでランチに行きました。
待ち合わせ場所で会うなり、「あれ、そんなにお腹出てないねー!」
この日のランチはブッフェだったので「今回は体重制限大丈夫なの?w」と、私。
当然のように、元気な子が生まれてくると思っていました。
その日のランチの終盤、彼女から
「実は遺伝子異常があって、お腹の赤ちゃんは生まれてきても死産か、一日くらいしか生きられないんだ。」
そう告げられました。会った時からの、自分の会話を思い出してなんてことを言ってしまったのだろうと思いました。
23週(妊娠6ヶ月)の時にわかり、少しずつ現実を受け入れながら陣痛が来るのを彼女は待っていました。
そして、予定日より2週間ほど早く、自然分娩で出産しました。
かわいい名前もつけられたその子は、翌日に家族に看取られながらお空へ帰っていきました。

やっぱり生きてることって奇跡なんだ。
妊娠すること、母子ともに無事な出産をすることって、奇跡なんだ。
毎日を大切に生きていかなきゃいけないな。

そんなことを思った矢先の猪之鼻庭の閉店の知らせでした。

育休を終えたら、当たり前のように猪之鼻庭で結婚式の仕事ができると思っていました。
料理長の作り出す丁寧でおいしい料理を、当たり前のようにいつでも食べに行けると思っていました。

当たり前なんてことは、ないんだなあ。

だから、お客様がわざわざいらしてくださるなら絶対に会いに行こうと決めました。
実は、我が家から猪之鼻庭までは車で片道1時間以上かかるんです。
どうしても予定がずらせず、10分間しか滞在できない日もありました。

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それでも、会いたいから会いに行きました。
結婚式ぶりに会えた方もいました。知らぬ間に家族が増えている方もいました。ご両親を連れてきてくださった方もいました。
結婚式の時にはお腹の中にいた子や、小さかったあの子がすくすく育っていました。

突然のお知らせにも関わらず、皆さま揃って温かいお言葉と笑顔をくださり、胸が熱くなりました。
猪之鼻庭で素敵なお客さまに出会えたこと、一生の大切な時間を共有させていただいたことは私にとっての宝物です。

東日本大震災の後、南相馬を訪れた時に「私たちに今できることはありますか?」と聞いてみたら

「帰ったら、家族を抱きしめてあげてください」
そう、言われました。

いくら伝えても伝えきれないし、
毎日過ごしているとつい当たり前になってしまうけれど、
「当たり前なんて、ない」
そんなことを頭の片隅に置いておいていただきたいな、と思って伝えさせていただきました。

当たり前ではない毎日に、感謝を。

お忙しい中ご調整いただきご来店下さった皆さま、本当にありがとうございました。

inoha WEDDING
ウェディングプランナー
神馬 彩夏

そば旬彩 猪之鼻庭 閉店のお知らせ

ご無沙汰しております。
inoha WEDDINGプランナー神馬でございます。

表題の通り、閉店のお知らせでございます。

inoha WEDDINGでは、2014年より30組を越えるカップルの方々の挙式・披露 宴のお手伝いをさせていただきましたが、
2019年1月5日をもちまして営業を休止させていただく事となりました。
披露宴でも大変ご好評いただいておりました、料理長 松村の退職による、弊社での【そば旬彩 猪之鼻庭】運営撤退のためでございます。

たくさんのご夫婦、ご家族の誕生の瞬間に立ち合わせていただき、感動の時間を共に過ごさせていただいたことに心から感謝申し上げます。

弊社が猪之鼻庭の運営を撤退し、その後については現在調整を進めていますが全くの未定の状態となっております。

【そば旬彩 猪之鼻庭】営業開始から約7年間、
【inoha WEDDING】営業開始から約4年間、
温かいご支援を賜りましたことを深く感謝申し上げます。

また、少しでも猪之鼻庭での結婚式をご検討いただいていた方、
ご見学にいらしてくださったカップルの皆さま、ご参列の皆さまにも感謝申し上げます。

これまで皆様より頂戴したご支援ご愛顧に心から感謝申し上げるとともに、皆様のますますのご健勝をお祈り申し上げます。

inoha WEDDING
神馬 彩夏
中溝 裕美子